今回ご紹介する『かりそめの契り~後家の花嫁は愛される~』は、夫殺しの汚名を着せられ伯爵家の使用人となった絢子が、主人である雄一郎と出会い心を通わせていく物語です。
金遣いの荒い母のせいで冷遇されていた子爵令嬢・絢子。雄一郎との出会いが、絢子の人生の光となるのでしょうか。
漫画【かりそめの契り~後家の花嫁は愛される~】どんな作品?
漫画『かりそめの契り~後家の花嫁は愛される~』は、「大正諸恋ノスタルジー~文豪と女たちの恋煩い~」のあいざわあつこ先生原作・笹木ささ先生漫画の話題作!
物語の内容
どんなに辛い時でも無理に笑顔を作り堪えていた絢子が、雄一郎と出会い感情を露わにしていく姿に胸が熱くなります。
最悪の出会いから始まった二人の恋の行方が楽しみです!
物語の登場人物
- 藤原絢子
刺繍好きの名門子爵家の令嬢で、この物語の主人公。
金遣いの荒い母のせいで家門が没落し、仕度金目当ての両親の指示で歳の離れた銀行頭取の嫁となる。
夫の死後は友人の紹介で高杉家の使用人となるが、酷いいじめに遭いながらも懸命に生きようとする姿が雄一郎の心を溶かしていく。
- 高杉雄一郎
名門伯爵・高杉家の当主。
冷徹な性格で使用人たちにも厳しいが、何故か絢子の事は気にかけている様子。絢子の境遇を知り力になろうとしている。
- 本郷
絢子の元夫で大手銀行の頭取。結婚から半年後に病死したが、絢子名義で多額の借金を繰り返していた。
- 絢子の母
着飾る事が大好きな女性。支度金目当てで、娘を親子ほど歳の離れた本郷家に嫁がせた毒親。
- 莉津子
絢子の女学校時代の友人。借金に苦しむ絢子を見かね、高杉家の仕事を紹介した。
- 千代
高杉家の使用人。元華族の絢子を疎み執拗ないじめを繰り返す。

1話から10話までのあらすじと見どころ
1話~10話までの大まかな流れ
金遣いの荒い母親のせいで、歳の離れた本郷の後妻となった絢子。
しかし結婚から半年足らずで本郷が病死したせいで“夫殺し”と呼ばれ疎まれるようになります。
本郷の死後、絢子の名義で多額の借金が発覚し困り果てていたところを、友人の口利きで高杉伯爵家の使用人として働く事に。
壮絶ないじめに耐え抜きながら、絢子は生きるために懸命に働いていました。
1話~5話:転落人生
名家の令嬢でありながら、金遣いの荒い母のせいで歳の離れた銀行頭取・本郷の後妻となった絢子。
しかし結婚から半年後、本郷の病死により絢子は“夫殺し”の汚名を着せられながらも自由の身となります。
ところが本郷が絢子の名義で多額の借金を遺していた事が発覚し、三億円もの返済を迫られる羽目に。
呆れた母から絶縁された絢子は実家にも帰れず途方に暮れていたところを旧友の莉津子に助けられ、伯爵家当主・雄一郎の使用人の仕事を紹介され懸命に働き始めます。
しかし、元華族である絢子を妬んだ使用人たちは壮絶な嫌がらせを繰り返して…。
6話~10話:悪化するいじめ
絢子の境遇を知っても解雇する事なく、何故か受け入れた雄一郎。
しかし雄一郎に目をかけられた事が気に入らない使用人の千代は、絢子へのいじめをエスカレートさせていきます。
これまでただ耐えてばかりだった絢子も、度を過ぎたいじめに反論するように。
絢子の態度が気に入らない千代が腹を立てる中、雄一郎からの通達が入ります。
それは、絢子へのいじめを直ちにやめなければ解雇するというもの。
それでも千代は、絢子が辞めるまでいじめ抜いてやろうと意気込んでいました。
ある日、あまりにも酷いいじめの連続に涙をこぼしてしまった絢子。
その姿を目撃した雄一郎は、首謀者の名を明かすよう命じますが…。
ラストはどうなる?物語の結末を徹底予想!
藤原家が没落する
うだつの上がらない父と金遣いの荒い母のせいで、辛い人生を送っていた絢子。
母は絢子を金儲けの道具としか見ていませんし、そんな母に文句の一つも言えない父も同罪だと感じます。
今は本郷家からの支度金で何とか体裁を保っていますが、母の意識が変わらなければ再建する事はなく没落の一途を辿るのではないでしょうか。
絢子と雄一郎が結ばれる
本郷の借金のせいで行き場を失くし、多額の借金返済を迫られている絢子。
高杉家の使用人となった絢子は雄一郎と出会いますが、回想シーンを見る限り二人は過去に接点があった事が分かります。
雄一郎は元々彼女に好意を寄せており、絢子を助けたいと願っているのでは…。
絢子の借金を肩代わりした後は、少しずつ愛を育んでいくと予想しています!
【まとめ】『かりそめの契り~後家の花嫁は愛される~』読んだ感想・レビュー
没落令嬢のシンデレラストーリー
金遣いの荒い母親のせいで不遇な人生を送ってきた絢子が、冷酷な伯爵に見初められ幸せになっていく展開に引き込まれました!
絢子は若干16歳ながら、歳の離れた本郷の後妻となった女の子。
まだ若いのに全てを諦めたような、張り付いた笑みが気の毒でいたたまれなくなります。
本郷から貞操を奪われそうになった途端、刺繍の花言葉になぞらえて“呪いの言葉”を吐く絢子の姿にゾクゾク…。
この呪いと本郷の死に関係があるかは分かっていませんが、もしかすると絢子の刺繍には不思議な力が備わっているのかもしれませんね!
運命の出会い
そんな絢子が旧友の力を借り、借金返済のために伯爵家の使用人となる展開に涙。
名家の令嬢でありながら使用人として働くという境遇も可哀想ですし、絢子の生まれを妬んだ千代に執拗にいじめられる姿があまりにも気の毒になります。
ここまで神に見放された主人公も珍しいと感じますが、雄一郎が気にかけてくれるところだけが救いですね。
どうやら雄一郎は過去に絢子と出会っているようですし、この出会いが一筋の希望となる事を願いたいと思います!

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