漫画『くれなゐの花嫁~大正北國恋物語~』は、火事で両親を失い借金を背負った主人公が大正時代で力強く生きていく作品です。
富小路繭子は火事で両親を失い、借金を背負うことになってしまいます。途方に暮れる彼女は青山物産という会社で肉体労働をすることに。そんな彼女はある出来事を機に社長に見初められ!?
本記事でそんな『くれなゐの花嫁~大正北國恋物語~』のあらすじや感想をネタバレありで解説していきます。
くれなゐの花嫁~大正北國恋物語~はこんな作品!
「くれなゐの花嫁~大正北國恋物語~」は原作・みちふむ先生、漫画・でじおとでじこレッド先生、倖先生、山元あやま先生の作品です。
富小路繭子は火事で両親を失い、借金を背負ったことで肉体労働をすることになります。しかし、彼女の健気さや聡明さが社長に見初められ、契約結婚することに。
「大正時代のロマンス物が読みたい」「契約結婚で成り上がる主人公が見たい」といった人におすすめの作品です。男尊女卑が厳しい大正時代が舞台となっていて、主人公は厳しい環境の中力強く生きていきます。
1話~5話までのあらすじと感想
火事で人生が暗転!
富小路繭子は火事によって両親を失い、婚約も破談。婚約と引き換えに借りていた融資も返済しなければいけなくなってしまいます。そんな彼女は借金を返すために重荷を運ぶ仕事をすることに。お嬢様だった繭子はこれまでの人生に別れを告げ、重労働をする一労働者として仕事に励んでいきます。
繭子の推理が会社を救う?
繭子が働く倉庫でとある事件が起こりました。そのことで本社に呼び出された繭子は事件についての自分の考えを話します。直属の上司の倉庫長には黙るように言われますが、社長の青山静也に促され、推理を披露する繭子。彼女の洞察力と推理によって事件は解決しました。そして、普段は人に興味を示さない静也も繭子に一目置くようになります。
▶ 1話~5話までの感想
火事で両親を失った繭子は可哀想でした。それだけでなく、顔にやけど傷ができたため婚約が破談。弟が学校に行くために借金も一人で背負い、辛い場面から始まりました。大正時代は現在よりも男尊女卑が酷く、顔に傷がついた女性は立場が悪かったことでしょう。今後も辛くあたられることも多いと思うので心配です。
苦難が続く繭子ですが、健気で応援したくなります。社長の静也も繭子のことを気に入った様子です。2人のラブロマンスが楽しみです。また、火事の原因も気になるところです。もしかしたら放火の可能性もあるかもしれませんね。
6話~10話までのあらすじと感想
暗号のような不思議な札
事件から数日後、繭子の倉庫で「暗号のような札が張られるようになり、その札が張られてからは荷物の手違いがなくなった」と評判になりました。そのこと確かめるために静也は繭子の倉庫に向かいます。暗号のような札というのは日付などを番号に簡略化したもので、繭子が提案して使用するようになっていたのでした。再び繭子の機転に静也は驚き、繭子にある提案をします。
契約結婚成立?
提案とは自分の妻になることでした。いわゆる契約結婚の提案です。静也は親から結婚をせかされ、うんざりしていました。そこで、繭子を婚約者とすることで周囲の雑音を消そうとしたのです。また、繭子に能力があることから会社にとっても有益だと考えたのでした。繭子は契約することにし、共同生活が始まります。しかし、静也の周囲は黙っていないようです。
▶ 6話~10話までの感想
繭子の優秀さがわかる話が多くあり、とても魅力的に思えました。そして、静也からの提案は衝撃的でしたね。静也は繭子をよほど気に入ったのでしょう。しかし、静也も繭子もお互いのことをまだ何もわかっていない状態だと思います。これからお互いのことがわかり、惹かれあっていくような展開があるかもしれません。
また、繭子のことをよく思っていない人物もいるので何かが起こりそうで怖いですね。追い出そうとする者や様子見をする者など繭子に災難が降りかかりそうです。そのようになっても静也がかっこよく助けてくれることを期待したいと思います。
くれなゐの花嫁~大正北國恋物語~の登場人物について
富小路繭子
老舗呉服店の長女として育てられましたが火事によって両親を失ってしまい、弟と二人だけが遺されてしまいました。さらにはやけど傷が顔に残ったために婚約も破談。それに伴って借金の返済も迫られてしまいます。
このような過酷な状況でも前を向き健気に仕事に励む繭子はとても魅力的ですね。のちに社長に気に入られるのですが、それにも納得です。大正時代という女性がようやく活躍しようとしている時代で繭子がどのような人生を歩いていくのか、応援したくなるキャラクターです。
青山静也
青山物産の社長。容姿端麗で仕事はできますが、表情に変化がなく冷淡なイメージを持たれる男性です。周囲から結婚を急かされることにうんざりし、繭子を婚約者とすることを考えました。
見た目は表情がないので冷たく感じますが、根はやさしいようです。繭子のことを助けるシーンや気遣う話は思わずキュンとしてしまう読者も多いことでしょう。これから2人の共同生活が始まるので、まだまだキュンとすること間違いなしのキャラクターとなっています。
『くれなゐの花嫁~大正北國恋物語~』の結末はどうなる?(※考察)
繭子は静也の周囲から嫌がらせを受けながらも自分の優秀さを見せつけて黙らせていくと思います。静也も繭子に惹かれていき、婚約者ではなく本当の夫婦となるのではないでしょうか?そして、青山物産も繭子のおかげで経営が順調になると考えます。火事の理由もわかり、借金のほうも決着がつくでしょう。繭子が幸せになるとよいですね。
『くれなゐの花嫁~大正北國恋物語~』見どころをご紹介!
普段は冷たく見える静也が繭子に優しくするところが見どころです。素の静也はとても優しいのですが、あまり見せないようなのでギャップがあります。繭子でなくても思わずキュンとしてしまうこと間違いなしです。また、繭子の博識なところにも注目です。会社で起こる困難や事件性のあるものを洞察力や知識で解決してしまいます。彼女の優秀さに感心してしまう読者も多いでしょう。
まとめ
「くれなゐの花嫁~大正北國恋物語~」は大正時代が舞台のラブロマンス作品です。顔にやけど傷がある女性が、大正時代を力強く生きていきます。社長の静也のギャップにも注目です。ぜひ手に取って読んでみてください。
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