漫画『約束をしたのは私じゃない』は、偽りの聖女として生きることになった少女が、自らの運命や家族の秘密、そして恋に揺れる王道ファンタジーです。
壮大な神話の世界観、切ない恋の行方、そして人間味あふれるキャラクターたちが織りなす物語に、気づけばすっかり夢中になってしまいました…!
今回は、本作を読んだ感想や最終回の考察をご紹介します♪
漫画【約束をしたのは私じゃない】の魅力について
作者 | RIDI |
ジャンル | 少女漫画 |
出版社 | RIDI |
レーベル | めちゃコミック×RIDI |
本作は、世界樹をめぐる神話と呪いが伝承される「ランバイア帝国」が舞台。
“平和をもたらす聖女”として生まれた双子の妹・エレナが、失踪した姉の身代わりとして聖女となり、竜の末裔であるカイルと結婚することに…。
エレナが「偽物」として生きる苦しさや、それでも人のために動こうとする姿には、思わず背中を押したくなりますね。
エレナの成長やカイルの心の変化、そして双子の聖女という“例外”が運命をどう変えていくのか…。続きが気になって仕方ありません!

1話~5話までのネタバレあらすじと感想
神聖なる“世界樹”を守るため、竜の末裔と聖女が結婚するという伝承が根付くランバイア帝国。そこに双子の聖女として生まれたエレナとレイラですが、妹のエレナには聖女としての力がありませんでした。
一方、聖女の力を持つ姉のレイラは、国の皇太子であり竜の末裔でもあるカイルとの結婚が目前に迫っていました。ところが、結婚式直前にレイラが失踪!神殿はエレナを身代わりに立てることに…。
エレナは姉のふりをしてカイルと結婚しますが、カイルから「8年前の約束通り、自分を殺してほしい」と言われてしまいます。そこには、カイルが逃れられない悲しき“運命”があって…。
美しい世界観と圧倒的な作画
国に代々受け継がれる“神話”や竜、聖女といった存在が織りなす神秘的な世界観が、繊細な絵柄で見事に描かれているのが圧巻でした!
また、フルカラーだからこそ物語の世界にすっと引き込まれていくのも、本作の大きな魅力だと思います。
聖女としての才能を持つ姉・レイラの失踪理由や、カイルの本当の想いなど、序盤からさまざまな謎が散りばめられており、次々と続きが気になる展開ばかりでした!
切ない二人の運命
生まれたときからこの世界には“伝承”があり、自分の生き方を決められているという現実…。
エレナとカイル、二人が待ち受ける“運命”を何とかして変えられないものかと、読んでいて胸が締め付けられる思いでした。
また、カイルが「自分を殺してほしい」と言う場面は衝撃的でしたね…。
自らの運命を受け入れ、誰も傷つけたくないという彼の思いが、読んでいてとても切なく感じられました。
6話~10話までのネタバレあらすじと感想
「カイルが竜にならない方法を探し、運命を変える」ことを約束したエレナは、“聖女・レイラ”としての役割を果たしながら、カイルを救うために行動を開始!
エレナは皇室の人々と少しずつ距離を縮めていく中で、信用できる人間の存在にも気づいていきます。
その中の一人、カイルの護衛であるフィリップに案内され、宮殿の歴史が詰まった図書館を訪れたエレナ。そこで出会ったのはカイルの弟で時期皇帝候補・シェインでした。
エレナは彼を警戒しますが、シェインから「カイルへ渡してほしい」と“香り袋”が手渡されます。戸惑うエレナのもとに、カイルが戦場から帰ってきたという知らせが届きますが…!?
エレナの芯の強さ
カイルと結婚するはずだったレイラが、まさかの直前になって姿を消してしまい…。その代わりに結婚することになるなんて、不安すぎますよね。
しかし、最初は不安でいっぱいだったエレナが、「偽物の聖女」であることに苦しみながらも、責任を果たそうと努力するその強さに胸を打たれました!
周囲の人間にバレるかもしれない、処罰を受けるかもしれないという緊張感の中でも、エレナにはぜひ頑張ってほしいと願っています…!
新キャラ・シェイン登場!
どこか怪しげなカイルの弟・シェインの登場によって、物語が一気に加速したように感じます!
国の“後継者”という設定も絡み、人間関係がますます複雑になっていく様子は、読んでいてドキドキハラハラしますね。
シェインも「単なる優しい弟」というわけではなさそうで、これからエレナともどのように関わっていくのか…。今後の展開に期待が高まります!
考察「約束をしたのは私じゃない」の結末はどうなる?
さまざまなキャラクターが登場し、壮大なファンタジーと複雑な人間模様が渦巻く中…。エレナとカイルを中心とした世界は、一体どのような未来を迎えるのでしょうか?
結末としては、エレナが「カイルが竜にならない方法」を見つけ出し、真の聖女としてカイルとともにランバイア帝国を治める―。そんな展開が考えられます!
エレナは、聖女の力を持っていないとのことですが、聖女としての“証”は存在します。そのため、いつかその力が解放されることも期待できますね。
帝国に伝わる伝承は変えられない運命なのか、そして失踪したレイラの真意とは…。
双子の聖女という“例外”が、奇跡を起こすラストを期待しています。
登場人物の魅力について
エレナ
ランバイア帝国に古くから伝わる伝説の“聖女”として生まれた双子の妹。彼女の体には“聖女の証”が宿っていますが、自身は聖女の力を持っておらず…。そのため昔から自信がなく、周囲から期待されずに過ごしてきました。
結婚前に失踪した双子の姉・レイラに代わり、“聖女”を偽りながら皇太子・カイルと結婚することになります。レイラの代わりとして必死に生きる中で、彼女の優しさや「自分も誰かの役に立ちたい」という強い思いがひしひしと伝わってきました…!
カイルと出会い、少しずつ成長していくエレナの姿には、読んでいて心を打たれますね。
カイル
帝国の皇太子であり、伝説に登場する“漆黒の竜の末裔”です。一見クールで冷静沈着に見えますが、実は心の奥に深い孤独と絶望を抱えています…。
生まれたときから“呪い”に縛られて生きてきたカイル。彼がエレナと出会うことで、少しずつ心を開いていく過程が丁寧に描かれています。
戦場を駆ける姿は恐れられていますが、時折見せる優しさや弱さのギャップが非常に魅力的ですね!
シェイン
カイルの弟であるシェインも、カイルと同じく帝国の時期皇帝候補。外見は穏やかな性格に見えますが、どこかカイルに対して複雑な思いを抱いているようで…?心の内が読めないキャラクターです。
レイラ
エレナの双子の姉であるレイラ。本来であれば本物の“聖女”として、カイルと結婚する予定でした。しかし、結婚直前に姿を消してしまいます…。
彼女の本心や理由はまだ謎が多いですが、物語にとって重要な鍵を握っていると考えられますね。
まとめ
偽物の“聖女”として生きることになったエレナと、“運命”に縛られるカイルの切ない恋愛ファンタジー、『約束をしたのは私じゃない』をご紹介しました!
エレナは“聖女”としての立場で、カイルとの約束を果たすことができるのでしょうか?
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