漫画『不幸な花嫁は将軍の復讐を愛で溶かす』は、名家の次女であるヒロインが、“猛獣のように恐ろしい”と噂される将軍のもとに嫁ぐことで、復讐と愛が交錯する中華ロマンスです!
幼い頃から家族に疎まれてきた小蘭と、心に傷を負う将軍・王静の関係が、どのように変化していくのか…。王道の設定でありながら、キャラクターの魅力がキラリと光る作品です。
漫画【不幸な花嫁は将軍の復讐を愛で溶かす】について
作者 | 彩木 |
ジャンル | 女性漫画 |
出版社 | めちゃコミックオリジナル |
レーベル | G☆Girls |
本作は、「めちゃコミックオリジナル」で配信中の大人気中華ロマンスです。作者の彩木先生は、絵柄がとても美しく、作画だけを担当されている作品も多いですね。
代々後宮の官僚を務める名家・李一族の次女・小蘭。彼女は家族から疎まれ、居場所のない日々を過ごしていました。そんな小蘭にある日、将軍・高王静のもとに嫁ぐ話が舞い込みます。
実家から離れて暮らすことに、小蘭は小さな希望を抱きますが、王静は何か「目的」を秘めていて…?
【不幸な花嫁は将軍の復讐を愛で溶かす】1話~5話までのあらすじと感想
▶ 1話~5話のあらすじ
名家・李家の次女として生まれた小蘭。しかし、とある理由から母と姉に疎まれる日々を送っていました。
毎日の生活に“諦め”を感じていた小蘭ですが、その数年後、将軍・高王静のもとに嫁ぐ話が舞い込みます。
しかし、王静は強くて恐ろしいと噂される男。小蘭は、“自分の居場所”ができるかもしれないという期待と同時に、大きな不安を抱いていました。
迎えた新婚初日。王静から投げられた言葉は、小蘭にとって思いもよらないものでした。なんと彼が小蘭と結婚したのは「自分の家族を奪った李家に復讐する」という目的のためだったのです…。
その一件から王静の過去が気になった小蘭は、彼の幼なじみである春雷に王静の家族について聞いてみることにしましたが…。
王道”の中の魅力的なキャラクターたち!
幼い頃から母親と姉から疎まれ続け、辛い日々を過ごしている小蘭が、結婚を機に良い方向に変わっていく…、という一見すると王道的なパターンなのかな?と思いましたが…。
まさかの「自分の家族への復讐」のために結婚するという、予想外な展開にびっくりしました!
ひたむきに頑張る小蘭と、その優しさに“復讐心”が段々とほぐされていくように見える王静、そして小蘭を貶めようと動く玉凛など…。個性豊かで魅力いっぱいの登場人物たちに惹きつけられました…!
中華ロマンスの圧倒的な世界観!
後宮や名家を舞台にした中華ロマンスならではの、壮大な背景と登場人物の優雅さが魅力的!
美しい着物や髪型、きらびやかな建物の装飾など細部までこだわっているだけではなく、宮廷の所作やしきたりも描かれていて、中華の世界にどっぷりと浸かれるようでしたね♪
ただ、王静の家族を襲った悲劇については、本当に酷いと感じました…。この時代、この世界ならではの辛さや生々しさもあり、そういった世界観を感じながら読み進められるところも、大きな見どころになっていると思います。
【不幸な花嫁は将軍の復讐を愛で溶かす】6話~10話までのあらすじと感想
▶ 6話~10話のあらすじ
“王静の妻”として命を狙われた小蘭!間一髪で彼女を救ってくれたのは、王静でした。怪我をしてまで自分を助けてくれた彼の優しさに、小蘭の心が揺れ動き…。
彼女は王静に対し「李家への復讐に協力すること」を伝えます。小蘭の決意を受け止めた王静からは、李家を恨んでいる理由が語られ始めました―。
3年前、王静の妹・紅花は皇帝の后妃に近い立場の「上級妃」に選ばれていました。しかし、それを阻止する何者かの策略により、彼女と両親は命を落としてしまいます。その犯人が後宮で薬師を務める李家だと確信した王静は、李家への復讐を考えていたのです。
真相を調べるため、李家へと向かった二人。小蘭の姉・玉凛は、整った顔立ちの王静を見て、小蘭へのいらだちを露わにし、彼女を貶めようとしますが…!
王静の優しさにキュンとくる…!
李家の人間である小蘭に思うところはあるものの、しっかりと彼女の危機には駆けつけてくれる王静がとてもカッコよかったです!
彼自身、家族を非常に大切にしていたことからも、本当に根が優しい人なんだな、と感じましたね。
また、小蘭の「王静の力になりたい」という純粋な気持ちが伝わったのか、少しずつではありますが二人の関係に変化が見られて、ついニヤニヤしちゃいました(笑)
小蘭の決意と成長
優しく健気な小蘭が、王静のために自ら「王静の考えに協力すること」を申し出るシーンが印象的でした。
李家では姉の玉凛ばかりが可愛がられ、辛い毎日だったと思います。さらには結婚相手の王静からも冷たい態度をとられてしまう始末…。
それでも強い意志を持って、小蘭が王静に寄り添う姿には、彼女の強さを感じました。そして、その後の行動力にも驚かされましたね。
今後、探らなくてはならないのは小蘭自身の家族の秘密。彼女の決意と成長を見守っていきたいと思います!
考察「不幸な花嫁は将軍の復讐を愛で溶かす」最終回結末はどうなる?
物語の結末は、「王静の“李家への復讐心”が小蘭の愛によって溶かされ、二人が本当の意味で結ばれる!」展開になるのではないでしょうか?
小蘭の誠実さが王静の心を開き、李家への復讐を少しだけ思いとどまることが考えられますね…。王静には小蘭への憎しみの気持ちもあると思いますが、同時に小蘭の素直な優しさによって、王静の優しさも無意識に現れているように感じます。
ひとつ気になるのは、「王静の妹を手にかけたのは一体誰なのか」という点です。王静は犯人が李家だと確信しているようですが、物語上はまだ断定されていないように見えます。
果たして宮廷を舞台に隠された陰謀とは…。小蘭と王静の関係はどうなるのでしょうか?これからの展開が非常に楽しみです!
登場人物の魅力について
李小蘭(リ・シャオラン)
人を思いやる優しい心を持った本作の主人公。代々後宮の官職を務める「李家」の次女として生まれましたが、幼い頃から母親と姉・玉凛からは疎まれて生活をしていました。それでもめげることなく健気に振舞う姿には、自然と応援したくなっちゃいます!
王静のもとへ嫁ぐことが決まり、彼の良くない噂を聞いても、真正面から向き合う小蘭の姿には、王静も思わず心を許してしまうほどです。
小蘭自身にも王静に秘密にしていることがありますが、彼の「李家への復讐」のために王静に協力し、真実を追求しようとしています。ここでも小蘭の優しさや正義感を表れていますね…!
高王静(コウ・ワンジン)
小蘭の結婚相手。“猛獣のように恐ろしく、強い”ことで有名な将軍です。
「李家への復讐」のため、人質として小蘭と結婚しており、最初は彼女に冷たく当たり、遠ざけていました。しかし、小蘭の優しさに少しずつ心を開いていきます。
粗暴な一面もあるけれど、根は優しくて繊細な王静。過去に負った心の傷が、彼を復讐へと駆り立てていますが、その過去が明かされるシーンでは、読んでいて胸が締め付けられました…。
そして心を許した小蘭への愛情表現がとても魅力的!体格の良さと無表情なことも相まって、冷たく感じるかもしれませんが、微笑んだ時のカッコよさと優しさのギャップにやられてしまいますね(笑)
李玉凛(リ・ギョクリン)
皇帝の妃を目指している小蘭の姉。小蘭と違って母親から愛され、期待されています。母親と同様、典型的な悪役ポジションのような存在ですが、小蘭の成長や王静との関係を際立たせる重要なキャラクターです!
まとめ
愛と復讐が交錯する華やかな中華ロマンス『不幸な花嫁は将軍の復讐を愛で溶かす』をご紹介しました。
小蘭と王静の関係性の発展や、王静の家族に起こった真相など…。気になることが盛りだくさんですね。ぜひ、まずはお試しで読んでみてください!
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