今回は、田舎育ちの穂香が新人弁護士として東京で奮闘する姿を描いた、等身大の成長ストーリー『貧乏弁護士は黙ってない!~桃とひまわりが咲く頃に~』をご紹介します!
どこか不器用だけれど一生懸命な穂香の姿に、思わず自分を重ねてしまう人も多いはず…。
法廷の緊張感と人間味あふれる日常が絶妙に絡み合い、じんわりと心に響く作品です!
漫画【貧乏弁護士は黙ってない!~桃とひまわりが咲く頃に~】について
作者 | 白雲ひな / 金沢夜空 |
ジャンル | 女性漫画 |
出版社 | めちゃコミックオリジナル |
レーベル | G☆Girls |
作品の魅力
この作品の魅力は、新人弁護士・穂香がどんな依頼にも真摯に向き合う姿勢と、現代社会のリアルな問題を描いたストーリー展開です。
立派な弁護士を目指して田舎から上京した穂香が、さまざまな壁にぶつかりながらも依頼人の悩みに寄り添い、今の自分にできることに懸命に取り組む姿に心を打たれました…!
法廷シーンの緊張感はもちろん、事務所の仲間たちとの温かなやりとりもあり、読んでいてほっとする場面が盛りだくさんです。
また、難しい法律の話もわかりやすく描かれているので、法律に詳しくない人でもスッと物語に入り込めるのも嬉しいポイントですね!
登場人物
- 十和島穂香
都内の「沼田法律事務所」で働く新人弁護士。年齢の割に見た目が幼く頼りなさそうに見えるが、芯が強く、依頼人に寄り添う姿勢が魅力的な主人公!田舎の桃農家で育った。
- 結城青磁
大手弁護士事務所で働くイケメンで高スペックな敏腕弁護士。異なる“正義”を掲げる穂香とは、たびたび意見がぶつかることもあるが…。
- 沼田所長
穂香が勤務する「沼田法律事務所」の所長。時に厳しく、時に温かく穂香を見守る存在。
- 加納正樹・真衣子夫妻
病院の“医療ミス”を訴えるため事務所を訪れた依頼人。正樹は俳優、真衣子は元アイドルとして人気を博していた。

1話~5話までの感想:新人弁護士・穂香の第一歩!
田舎の桃農家で生まれ育った穂香は、憧れの弁護士になるために東京の小さな法律事務所に就職しました。
弁護士にはなれたものの、薄給で忙しい毎日…。それでも、穂香は少しずつ前に進んでいました。
そんなある日、事務所に依頼が舞い込みます。依頼人は芸能人夫婦の加納夫妻。内容は「子どもを“医療ミス”で亡くしたため、病院側を訴えたい」というもの。
辛そうな加納夫妻に同情した穂香は、この依頼を担当することになります。
証拠や証言を集めて挑んだ裁判。病院側の弁護士は、弁護士界で敏腕と評判の結城でした。それでも決定的とされる証拠を手に、勝利を確信していた穂香ですが…!?
依頼人のために頑張る穂香!
立派な弁護士になるために田舎から上京してきた穂香の一生懸命な姿が伝わってきて、思わず全力で応援したくなりました!
どうしても経験不足から空回りして思い通りにいかないことも多いですが、彼女は諦めずに依頼人のために行動し続けます。
弁護士として“訴える相手側”とも関わるため、仕方のないことですが、最初は相手に嫌がられることもあり…。
それでも、弁護士としてだけでなく、人として依頼人に寄り添う穂香の温かさが非常に魅力的に感じました。
ゾクっとするどんでん返し…!
新人の穂香にとって、やっぱり裁判はとても緊張しますよね。しかも、相手側の弁護士がエリートと評判の結城だなんて…。
しかし、穂香の粘り強い調査によって、病院側に不手際があったのではないかという証拠が見つかります。
結城も特に反論することなく、「このまま穂香が勝つのかな?」とドキドキしましたが、まさかのどんでん返しが待ち受けていて…。
穂香や結城、加納夫妻など、それぞれの心理描写が丁寧に描かれており、この緊張感あふれる法廷ドラマに惹きこまれました!
6話~10話までの感想:裁判の結末と“自分らしさ”
裁判で行われた加納真衣子の本人尋問では、結城の質問によってさまざまな“矛盾点”が浮かび上がりました。複数の証拠を突きつけられ、真衣子は次第に追い詰められていき…。
そして衝撃的な裁判の結末は、加納夫妻が訴えを取り下げるという形で幕を閉じました―。
結果的に裁判に“負け”、落ち込んだ穂香は行きつけのバーへ。なんとそこで結城に出くわします。
彼の不器用ながらも慰めの言葉に、元気を取り戻した穂香は、一人前の弁護士を目指すことを改めて決意するのでした。
そんな穂香に舞い込んだ次の案件は、「ペット咬傷」について。息子が通りすがりの犬に噛まれて怪我をしたという訴えでしたが…?
衝撃的な裁判展開!
ここからの展開は手に汗を握りました…!
いくつかおかしな伏線があったものの、最後までそれに気づかず、予想外の結末を迎えましたね。
穂香はプレッシャーや不安に押しつぶされそうになりながらも、彼女なりに依頼人のため全力を尽くしたと思います。
結果は予期せぬ方向に進んでしまいましたが、穂香にとっては大きな成長のきっかけになったのではないでしょうか。
また、穂香と結城とバチバチなやり取りも見どころです!裁判の緊張感と臨場感が伝わり、ハラハラしました。
舞い込んできた不安な案件…
結城の言葉によって、やる気を取り戻した穂香!
そんな彼女に舞い込んできた「ペット咬傷」の案件ですが、最初からどこか不穏な空気が漂っているような…。
「弁護士」と「依頼人」という立場ではあるものの、やっぱり対人関係になるので、どうしても私情は入ってしまいますよね…。
結城は仕事と割り切れるタイプだと思いますが、なかなかそれができない穂香の気持ちもよくわかります。
今回の裁判はこれからどんな展開を迎えるのか、今からめちゃくちゃ楽しみです!
【貧乏弁護士は黙ってない!~桃とひまわりが咲く頃に~】最終回結末の展開を予想
最終回では、穂香がこれまでの経験を活かして難しい案件を自分の力で解決し、立派な弁護士になれるのではないかと思います!
結城や沼田所長、そして今後登場するであろう新たなキャラクターたちとの関係性の変化も気になりますね。
仕事として依頼人たちと接することはもちろん大切ですが、“一人の人間”として依頼人たちと向き合い、行動する穂香の姿は、単純に「素敵だな」と感じました。
これからもこの彼女の“才能”を忘れずにいてほしいですね。
穂香が「自分らしい弁護士」として新しい一歩を踏み出す、そんなラストを期待しています。
まとめ
穂香の成長と人間ドラマが魅力の本作をご紹介しました。裁判法廷の緊張感と日常が絶妙に交わった、見どころ満載の作品です!
まるで自分が法廷にいるかのような臨場感もあって、年代問わずさまざまな人におススメしたい一作です♪
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