『大正政略恋物語』は、両親を亡くし叔父夫婦に引き取られ使用人のような扱いを受けていた楓が、英吉利(イギリス)からやって来た事業家・峯山健斗の妻となり、閉ざされた心をほぐしていくお話です。
両親の死後、たった一人で孤独に耐えてきた楓と、見知らぬ異国で孤独に苛まれていた健斗。境遇の似た二人の恋の行方が気になります!
漫画【大正政略恋物語】基本情報
作者 | 天月みご / 遠野まさみ |
ジャンル | 女性漫画 |
出版社 | シーモアコミックス(トレモア) |
レーベル | トレモア・ロマンス / トレモアcollection |
漫画『大正政略恋物語』は、数多くの恋愛小説を手掛けコンテスト受賞歴のある遠野まさみ先生原作・天月みご先生作画の話題作!
両親亡き後、子爵家に引き取られ使用人同然の扱いを受けていた主人公が、政略結婚相手の心を溶かし愛されていくシンデレラストーリーです。
孤独を抱えた二人が寄り添いながら心を通わせていく様子が美しく、純粋な二人を応援したくなります!
初対面から「君に愛など与えない」と言い放った健斗が、どう変化していくのか楽しみです♪
【大正政略恋物語】ネタバレあらすじと見どころ
ここからは、【大正政略恋物語】のあらすじと見どころをご紹介します。まずは、登場人物を見ていきましょう。
- 堀下楓
流行り病で両親を亡くし、叔父夫婦に引き取られた主人公。元は裕福な暮らしをしていたが、堀下家に来てからは使用人以下の扱いを受けている。峯山家の金に目がくらんだ叔父に政略結婚させられ、似た境遇の健斗を案じ役に立とうとしている。
- 峯山健斗
楓の夫で、美しい金髪と青い目が印象的な、英吉利の血が混じった青年。峯山家の子息が事故死した後、峯山製糸を引き継ぐため養子となる。楓を愛さないと宣言していたが、他の令嬢とは違う彼女に惹かれていく。
- 堀下琴子
堀下家の長女で、金遣いの荒い性悪女。より良い嫁ぎ先を見つけようと奮闘している。
- 堀下茂三
楓の叔父で子爵家の当主。事業が上手くいかず、資金繰りに苦戦している。
- 堀下良子
楓の叔母。琴子と共に浪費三昧している。
- 静子
峯山家の使用人。健斗の良き理解者で、楓にも優しく接してくれる素敵な女性。
第1話:孤独な二人の出会い
幼い頃に両親を亡くした楓は叔父の子爵・堀下家に引き取られ使用人同然の扱いを受けるように。
堀下家の長女・琴子からも辛く当たられ、教育も受けさせてもらえず地獄のような日々を送っていました。
そんなある日、琴子の身代わりとして裕福な事業主・峯山健斗と政略結婚する事になった楓。
使用人の静子は優しく接してくれましたが、健斗からは拒絶された楓は憤ります。
健斗が長男を亡くした峯山家を引き継ぐために英吉利からやって来たと知った楓は、異国の地で暮らす彼を案じ役に立ちたい一心で夜食を差し入れする事に。
しかし、楓が媚びを売っていると思い込んだ健斗は冷たく突き放して…。
第2話:役に立ちたい
堀下家にいた頃の癖で、早朝に目覚めてしまった楓。
少しでも役に立ちたい楓は味噌汁を振舞いますが、健斗からは“華族の令嬢が食事を作れるわけがない”と突き放されてしまいます。
それでも峯山家を追い出されたくない楓は、屋敷中の掃除を始め静子を驚かせていました。
健斗の書斎を掃除中、着物の図案を発見した楓。
峯山製糸が生糸以外の事業を展開しようとしている事を悟った楓は、日本の文化に乏しい健斗が苦戦していると知り力になりたいと思い始めます。
一方、楓の華族令嬢らしからぬ楓の振舞いが気になった健斗は堀下家について調査を開始して…。
第3話:最高のパートナー
健斗に朝食作りを命じられ、手際よく仕度した楓。
堀下家ではどんなに仕事をしても褒められる事などありませんでしたが、健斗からは”美味しい“と言われ喜びます。
一方、楓が堀下家の娘ではないと気付いた健斗は、彼女の正体を知るために更なる調査を命じていました。
健斗の帰宅後、静子に習いながら紅茶を振舞った楓は、着物について聞かれ知識を披露。
楓の知識の深さに感心した健斗は、その知識を生かし力になって欲しいと懇願します。
その頃、楓のいなくなった堀下家は使用人の質が落ち、琴子と良子の苛立ちが募っていて…。
【大正政略恋物語】最終回結末について徹底予想!
最終的に、楓と健斗は最後まで添い遂げると思います。
きっかけは両家の利益のために結んだ契約結婚でしたが、共に過ごすうちに心が通じ合っていくと予想。
見た目と財力ばかりを判断され、内面を見てもらえなかった健斗にとって、他の令嬢とは違い心優しい楓はとても興味深い存在ではないでしょうか。
楓もまた同じ境遇の健斗の力になりたいと考えていますし、支え合いながら素敵な夫婦になっていくと考えています。
堀下家が良からぬ事を企んでいそうですが、二人で乗り越えて欲しいです!
【大正政略恋物語】を読んだ感想
閉ざされた心
虐げられていた不遇の令嬢が、異国からやって来た美青年と政略結婚し幸せになる展開に心惹かれました!
第一印象は最悪で、楓を“愛する事はない”と明言する健斗にドン引き…。
しかし英吉利からやって来た健斗が、金づるとして見られてきたせいで人間不信に陥っていると分かり心が痛みました。
両親亡きあと使用人以下の扱いを受けていた楓は他の令嬢とは違いますし、健斗の役に立ちたい一心で出来る事を探す姿が健気で涙…。
健斗の閉ざされた心を開くのにはもう少しかかりそうですが、楓の優しさで癒して欲しいですね!
支え合う二人
楓が他の令嬢とは違うと気付いた健斗が調査を始め、二人の仲が進展しそうな展開に。
堀下家の令嬢ではない事には気付いたようですし、今後は楓の正体が明かされる展開となるのでしょうか。
楓が着物の知識に長けるのは、亡き両親が熱心に教育していたからでは…。
日本文化に乏しい健斗にとって、楓が心強い味方となりそうで嬉しくなりました♪
堀下家の妨害など、二人が幸せになるにはまだまだ壁がありそうですが、苦しんだ分思い切り幸せになって欲しいと思います!
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