漫画【捨てたい絆~家族と呼びたくない異物~】全話ネタバレあらすじ|家族の絆と苦悩を描いた短編集!

少女・女性コミック

今回ご紹介するのは、表面上は普通の家族に見えながら、裏側に潜む“異物のような存在”が心をかき乱すヒューマンドラマ『捨てたい絆~家族と呼びたくない異物~』です!

家庭内で繰り広げられる姉妹の確執や母の苦悩…。それぞれの家族の姿がリアルに描かれています。

読んでいると胸が苦しくなるシーンもありますが、だからこそ「家族とは何か」を深く考えさせられる作品です。

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漫画【捨てたい絆~家族と呼びたくない異物~】について

作者 日野あかね
ジャンル 女性漫画
出版社 ガールスカウトコミックス
レーベル GSComic

“家族問題”をテーマにした作品を得意とする日野あかね先生による本作は、電子書籍サイト「Renta!」で先行配配信中の家族ドラマ!

身近な“家族の問題”をそれぞれ抱えた人物が登場する、見どころたっぷりの短編集となっています。

姉妹間の差別、母親としての重責、そしてそれぞれの心の闇――。どれも決して遠い世界の話ではなく、現実でも起こるかもしれないシーンが盛りだくさんです。

放っておけない「家族」という枠組みが、時に鎖のように縛り付ける…。しかし、ただ苦しいだけではなく、ほっこり温かいストーリーも描かれており、そこが本作の大きな魅力となっています!

捨てたい絆〜家族と呼びたくない異物〜
家族という絆が重たい鎖に変貌。『死神の気配』実家暮らし推し活三昧の姉。母の入院手続きは遠方の妹に丸投げ!『姉妹格差』セレブ婚した妹の家政婦に。酷使に暴言…もう限界!『エゴイストの輪舞』虫歯と痣だらけの姪。育児放棄するならいっそ…。『わたしの...
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【捨てたい絆~家族と呼びたくない異物~】ネタバレあらすじと見どころをご紹介

第1話:『死神の気配』あらすじと見どころ

二人の子どもを持つ里奈にはある悩みが…。それは、40歳になっても母親と同居し、家事をすべて母に任せている姉・篤子の存在でした。

働きながら篤子を養っていた母でしたが、ある日、脳梗塞で倒れてしまい、介護が必要な状態に!

入院生活を経て介護の方法を学んだ篤子は、ついに在宅介護を担うことになります。しかし、初めての大きな負担に、次第に心身ともに疲れ果てていき…。

ついに篤子は、母と共に心中することを決意してしまうのですが…!?

予想外の展開にびっくり! 最初から最後まで想像してたのと全然違って、気づいたら一気に読み切っちゃいました…!

第2話:『姉妹格差』あらすじと見どころ

夫の事故と自身の職場の倒産で、家計が一気に苦しくなった杏奈…。

そんな彼女のもとに届いたのは、妹・若菜からの「うちで家政婦をしないか」という誘いでした。

かつては可愛くて賢い杏奈と比べられ、容姿や学力で劣っていた若菜。しかし整形し、歯科医の夫を射止めたいま、立場は逆転していたのです。

その後、杏奈は家政婦を始めますが、若菜にこき使われ、いびられる毎日…。

ところがある日、若菜の家計が火の車だと知ります。「生活レベルを落としたくない」と泣いてすがる若菜に、杏奈が告げたアドバイスとは…。

姉妹の間で生まれた劣等感が描き出す光と闇…。若菜の行動には納得できないものの、どこか同情してしまいますね。

第3話:『エゴイストの輪舞』あらすじと見どころ

18年前、両親の離婚で、みずほは父に、妹・あきほは母に引き取られて育ちました。

やがて大人になったみずほは、父から母の死を知らされ、葬儀のため久しぶりに家を訪れます。

そこで出会ったのはシングルマザーとして娘・瑠未を育てるあきほ。瑠未は不倫の末に生まれた子どもでした。

その後、姉妹で助け合おうとあきほの家に通うようになったみずほに、最初は人見知りだった瑠未も少しずつ心を開いていきます。

ところがある日、あきほが瑠未を残して家を出てしまい、みずほが瑠未を育てることになるのですが…。

現実でも問題となっているネグレクトが描かれ、子どもの立場を思うと切なくなります…。タイトルの秀逸さが光る一作でした!

第4話:『わたしの独立記念日』あらすじと見どころ

不妊治療の末、赤ちゃんを身ごもった麻理子。

夫・敦の実家に帰省すると、子どもがいないことで肩身の狭い思いをしていましたが、待望の妊娠にほっと一安心していました。

“跡取り”の誕生を義母も喜びましたが、生まれた赤ちゃんの性別が“女”だとわかると、態度が一変!

麻理子だけでなく、娘の歩美にまで冷たく接するようになったのです…。

その後、歩美がストレスによる「言語障害」にかかっていることが判明。

保育園に通わせることを考えますが、そんな時、敦の会社が倒産することがわかって…!?

子どものためなら、お母さんって本当に強いですよね!今でもこうした風習が残っている家庭もありそうで、ドキドキしながら読み進めました。

第5話:『ママお願い~終わらない子育て~』あらすじと見どころ

19歳で初めての出産、4人の子どもを育ててきた尚子。子どもたちも独立し、これからは悠々自適な生活を夢見ていました。

そんなある日、夫と離婚した次女・佳苗が、双子と交際相手のサトシを連れて帰宅。家もお金もない佳苗たちは、尚子の家で暮らすことになりました。

翌日から佳苗は職探し、サトシはバイトに出かけ、双子の世話は尚子が担うことに。ところが、二人が実はパチンコに興じていることを知ります。

注意する尚子のもとへ、夫から「サトシの母親が家に来た」と連絡が入り…?

4人の子どもを育て、苦労を重ねてきた尚子だからこそ出せる言葉だと思います!心がポカポカと温かくなりました…。
捨てたい絆〜家族と呼びたくない異物〜
家族という絆が重たい鎖に変貌。『死神の気配』実家暮らし推し活三昧の姉。母の入院手続きは遠方の妹に丸投げ!『姉妹格差』セレブ婚した妹の家政婦に。酷使に暴言…もう限界!『エゴイストの輪舞』虫歯と痣だらけの姪。育児放棄するならいっそ…。『わたしの...
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【まとめ】『捨てたい絆~家族と呼びたくない異物~』を読んだ感想・レビュー

ストーリー展開がすごい!

それぞれのお話で「起承転結」がしっかりと描かれていて、読み進めるほどに物語にどっぷりと引き込まれていく感覚がありました。

“完璧なハッピーエンド”とは言えないかもしれませんが、辛い思いを抱えていた登場人物たちが、少しずつ幸せを感じたり、前に進もうと頑張る姿には、思わず胸が熱くなります…!

さらに、まさかの展開が待ち受けている作品もあり、物語のさらにその続きが読みたくなりました。

さまざまな家族模様

切なくなったり、胸が熱くなったり…。一つひとつは短いストーリーですが、めちゃくちゃ読み応えがありました!

読む前は「タイトルからして暗いお話ばかりなのかな…」と思っていましたが、家族の温かさや母親の偉大さ、子どもの可愛さがギュッと詰まっていて、ホッとする場面も多かったです。

もちろん読んでいて辛い部分もありましたが、それ以上に「読んでよかった」という満足感が得られます!

1冊だけとは思えないボリュームで、多くの人におススメしたい作品です♪

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