漫画『触れて、満たして、残して、抱いて。』【ネタバレあり感想】物語の結末についても

少女・女性コミック

今回は『触れて、満たして、残して、抱いて。』を読んだので、その感想や見どころをご紹介します♪

結婚10年目を迎えた子供のいない主人公がミステリアスな大学生と出会い、妻と女の狭間で悩んでいく物語です。

夫とのセックスレスに悩んでいた茉由は乳がんの告知を受け、右胸を全摘する事に。

最後に夫から女として見られたいと思いながらも拒否された茉由が出会ったのは、美大生の芳野で…。

二人の男性の間で揺れる茉由に共感してしまいます!

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漫画『触れて、満たして、残して、抱いて。』あらすじと登場人物

作者 葦原由惟
ジャンル 女性漫画
出版社 めちゃコミックオリジナル
レーベル 女の子のヒミツ

乳がんの告知

結婚10年目を迎えた茉由は、婦人科健診で引っ掛かり急遽再検査を受ける羽目に。

同僚からは子供がいなくても幸せそうで羨ましいと言われますが、茉由は夫・智之とのセックスレスに悩んでいました。

精密検査の結果、茉由は乳がんを患っており右胸の全摘出を勧められてしまいます。

年齢の事もあり受精卵の凍結を提案された茉由ですが、どうしても智之に言い出せずにいました。

女としての自分

右胸がなくなれば“女”としての魅力を失ってしまうと考えた茉由は、最後に智之に抱かれたいと思うように。

しかし智之から返ってきたのは“なんで今更”という、信じられない言葉でした。

ショックをうけながらも友人にも相談できず、一人思い悩んでいた茉由。

さらにセックスも子供も諦められていない事に気付いた茉由は、初めて訪れたバーで泥酔してしまいます。

そこで出会った若い美大生・芳野に”もう一度女性として扱われたい“と懇願。

そのまま茉由を家に連れ帰った芳野は、目が覚めるまで解放してくれました。

目覚めた茉由が戸惑う中、芳野は手術前に“今の綺麗な身体”を絵として描き残そうと提案して…。

主な登場人物

  • 市原茉由

結婚10年目を迎えた35歳の女性で、この物語の主人公。毒親育ちで、優しく温かい夫との生活を守り続けたいと願っている。

智之とのセックスレスに悩んでいる時に乳がんを告知され、女性として扱ってくれる芳野に出会い惹かれ始める。

  • 市原智之

茉由の夫で、在宅ワーカー。毒親育ちの茉由にとって一番の理解者だが、性欲がなく子供を望んでいない。

茉由を大切に想いながらも、どうしてもセックスは避けたいと考えている。

  • 芳野啓

泥酔した茉由がバーで出会った美大生。

とある後悔を抱えながら生きており、女性としての身体を失う茉由を救おうとする。ありのままの茉由を見てくれる優しい青年。

【3話無料】触れて、満たして、残して、抱いて。 - めちゃコミック
市原茉由、35歳。結婚10年目の夫・智之との2人での生活は、セックスレスではあれど穏やかで、それが幸せだと思っていた。しかし、突然乳がんの告知を受け、早期のものではあれど、位...
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『触れて、満たして、残して、抱いて。』読んだ感想(ネタバレあり)

1話~2話の感想:人生の別れ道

結婚10年目を迎えた主人公が乳がんを告知され、人生の岐路に立たされる展開に興味を惹かれました!

毒親育ちの茉由にとって夫の智之はかけがえのない人ですが、妻の気持ちに寄り添わない時点でアウトですね…。

女性が妊娠するには期限がありますし、乳がんを告知された事を伝えられない時点で夫婦関係が壊れかけていると感じました。

せっかく茉由が勇気を出して誘ったのに、無意識とはいえ辛辣な言葉をぶつける智之に絶句。

誰にも相談できず悩む中、バーで若い男性と知り合ったのも運命のように思えます。

普通ならこの青年と一線を越えてしまいそうですが、茉由の場合はどうなるのでしょうか。

子供が欲しいけれど、淡白な夫に伝えられない。そんな茉由の葛藤が痛いほど伝わりいたたまれなくなりました…。

3話~4話の感想:茉由の葛藤

バーで出会った芳野は一回りほど年下ですが、茉由を女性扱いしてくれる優しい青年。

茉由の胸がなくなる前に今の身体を描き残そうという発想が美大生らしく、優しい気遣いが嬉しくなります。

今のところは絵描きとモデルの関係ですが、ここから恋に発展する事はあるのでしょうか。

乳がんの手術まであと一か月と迫る中、どうしても智之に事情を話せない茉由。

智之と家族でいる限り女性として見られる事はないでしょうし、子供を授かる未来も想像できません。

この時点で対等な関係とは言えませんが、茉由が子供を望むのなら一刻も話し合って欲しいです!

35歳で乳がんを告知されれば、子供の事を真っ先に考えるのは当然の事。茉由が女性としての幸せを選ぶのか、それとも今のままの生活を選ぶのか気になるところです!

5話~6話の感想:失いたくない

昔と変わらず優しいものの、目の前の茉由を見てくれない智之にイライラ…。

智之は昔から性行為が苦手なようですが、愛する妻を抱きたいとは思わないのか疑問です。

きっと智之にとって、茉由は一人の“女性”ではなく同居人のような存在なのでしょうね。

茉由が女としての幸せと平穏な生活の狭間で悩む中、毒親に徹底応戦する智之に感動。

愛する妻を守るという男気を感じましたし、茉由が別れられない気持ちも理解できました。

結局、智之も女性としての幸せもどちらも選べない茉由は、女性としての幸せを味わいながら今の生活を続けると決断。

鈍感な智之が妻の変化に気付くかは微妙ですが、不貞行為はないとはいえ他の男に裸を見せていると知ったらどんな反応をするのでしょうか。

智之も失いたくないし、女としての尊厳も失いたくない。妻としては誠実ではないかもしれませんが、真由の気持ちに共感できる展開となっています!

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【結末予想】『触れて、満たして、残して、抱いて。』の最後はどうなる?

茉由と智之が再構築する

子供が欲しい茉由と、性行為をしたくない智之。

このままでは平行線のままですし、片方が子供を望むなら話し合う必要があると思います。

茉由の身体や子供についての想いに智之が理解を示せば、夫婦関係の再構築も望めるかもしれませんね!

茉由と芳野が結ばれる

智之との話し合いが決裂した場合、芳野と結ばれる可能性も。

茉由を女性扱いしてくれる彼に気持ちが揺らぐのは自然な流れですし、子供を望むなら芳野と結ばれた方が幸せのように感じます。

家族としての幸せを与えてくれた智之と別れるのは辛いですが、茉由には後悔のないように進んで欲しいです!

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まとめ

『触れて、満たして、残して、抱いて。』について紹介しました。

セックスレスに悩む中、乳がんの告知を受け右胸の全摘を勧められた茉由。

夫に理解されず苦しんでいた時、茉由は偶然出会った美大生から今の身体を描き残そうと提案されます。

二人の男性の狭間で揺れる茉由の決断が気になります!

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