今回ご紹介するのは、不器用ながらも惹かれ合う2人が織りなす、大正時代を舞台にした切ない愛の物語『或る夫婦のはつ恋』。
まだ幼い頃に両親を失ったさつきは、引き取られた叔母家族からひどい扱いを受けていました。
孤独な日々を過ごす中、彼女に“偏屈で醜いと噂される男”との縁談話が舞い込みます。しかし、実際に会ったのは冷たい目をした孤独な小説家の修で…。
或る夫婦のはつ恋~嫁ぎ先は人間嫌いの文豪でした~全話あらすじ(ネタバレあり)
ここでは、『或る夫婦のはつ恋』の1話~最新話までのあらすじをご紹介します。
1話~2話のあらすじ
幼くして両親を失ったさつきは、「東呉呉服店」を営む叔母家族に引き取られることに。
しかし、呉服店を継ぐはずだったさつきの母が父と駆け落ちしたことで、強制的に跡継ぎになった叔母からさつきは疎まれていました。
時が経ち、“厄介者”として育ってきたさつきに文豪との縁談話が舞い込みます。相手は事業で成功を収めている“北城戸伯爵家”の息子である修。
緊張しながらも、仲人の田上に連れられて修の家を訪れますが、彼からかけられたのは冷たい言葉でした。
そこで、さつきの叔母一家での状況を知る田上が、修にそのことを話して…?
▶ 初対面は冷たいですが、男前で情に厚そうな修と、自分に自信がないさつきの関係が今後どうなるかが楽しみです。修の影のある表情も気になりますね…!
3話~4話のあらすじ
田上からの助け舟もあり、修の家で暮らすことになったさつき。仕事で忙しい修の代わりに、彼女に与えられたのは家事全般でした。
一生懸命なさつきに、ぶっきらぼうながらお礼を言う修。田上からも褒められ、さつきは次第に笑顔を取り戻し始めました。
しかしある日、修が“さつきはここにいるべきではない”と話しているのを聞いてしまいます。
その言葉の真意を話そうと、修たちは買い物に行ったまま、帰ってこないさつきを探しに行きますが、彼女は家の前にいました。
そして「帰る所がない」と話すさつきに対して、修は…?
▶ 子どもの頃からの酷い扱いにより、自分を卑下するようになったさつきが、修と出会い、自分を認められたことで“居場所”を見つけられて良かったです…!
5話~6話のあらすじ
無事に誤解も解け、平穏な日常を過ごすようになったさつきと修。
ある日、修が家に忘れた原稿を届けるため、さつきは出版社に向かうことに。
その原稿を受け取った田上から、そのまま近くのカフェで待つようにお願いされます。
お願い事は断れないとカフェに入りますが、そこで出会ったのはあの叔母夫婦の娘・美月でした。
これまで美月からも酷い扱いを受けていたさつきは、彼女の言葉に何も返せずにいました。
しかし、そんなさつきを庇うように修が登場して…。
▶ 修のために頑張るさつきや、初めての経験に嬉しそうなさつきなど、さまざまな表情が可愛らしかったです♪修の男前っぷりも発揮されていましたね!
7話~8話のあらすじ
カフェでの時間を過ごした後、さつきと修は銀座へ買い物に向かいます。“修の立場のために”と、最低限に身なりを整えるものを買いそろえるさつき。
叔母家族の下では常に“お古”をもらっていた彼女にとって、修に対して申し訳なさと同時に嬉しさがこみ上げます。
そんなさつきに、修は自分と同じ洋装も贈りました。
買い物も終わり、最後に修からもらったのはキャラメル。それは亡くなった修の妻の好物でした…。
修が亡き妻のことを大切に思っていることを感じたさつきは、どこか胸がモヤモヤし始めてしまい…?
▶ 段々と近づいていくような2人の想いが、甘酸っぱくも切なく感じました。お互いに平行線をたどっているような気がしますね…。
9話~10話のあらすじ
修の家で暮らし始め、慣れない環境からか突然倒れてしまったさつき。お見舞いに来た田上から、さつきが倒れた時の修の焦り具合を教えられます。
そして、その状況は昔に修の妻・綾を亡くしたときと同様のものだったと…。
修と綾は昔からの“許嫁”として結婚に至りましたが、綾は結婚後にできた恋人と心中をしたのです。
彼女が思い詰めていたことを知った修は、心中したのは自分の責任だと感じ、小説を書けなくなっていました。
そんな修の過去を知ったさつきは…?
▶ 修の暗い過去を知ったさつき…。彼に対する気持ちを自覚し始めたように感じますが、この切ない想いはどう向かっていくのでしょうか。
或る夫婦の初恋 最終回・ラストの展開予想
これまでのストーリーから本作の最終回について考察していきます。
さつきと修の思いが通じ合う
最後には過去の出来事に決着をつけ、2人の想いが重なってくれると思います。
さつきも修も優しすぎて、自分に罪を被せたり、責任を感じてしまったりしていますが、お互いがその“鎖”から解き放つきっかけになるのではないでしょうか。
まだ意識し始めた段階ではありますが、ゆっくりと2人のペースで仲が深まっていきそうですね。
さつきが自信を取り戻す
叔母家族の家を出た後でも、彼女たちと街中で偶然出会うと怯えてしまうさつきですが…。
修との生活、そしてフォローしてくれる田上の存在もあって、彼女自身が大きく成長すると思います!
さつきは“人のため”に動ける女性なので、今後叔母たちの存在が修に悪影響を及ぼすようであれば、さらに力を発揮することも考えられますね…!
或る夫婦のはつ恋 全体を通しての感想
幼い頃からの仕打ちが、大人になってからも根強く残っており…。それが無意識にさつき自身を卑下することにつながっている描写が辛かったです。
修を始め、彼女を囲んでいる新たな人間関係が温かなもので本当に良かった…。特に田上のような人間って、非常に貴重な存在だと思います…!
また、修たちの優しさに心が溶かされ、大人のさつきがまるで幼い子どものように見えましたね…。
少しずつですが、甘えられて心を許せる存在ができたようで、ほっこりした気持ちになりました。
しかし、さつきには修に対する複雑な感情があり…。
気になる男性が想う相手が、すでに亡くなっていることを考えると、やり切れない気持ちになりますよね。

この切ない想いの行方が非常に楽しみです…!
或る夫婦のはつ恋 まとめ
さまざまな感情を抱え、魅力的な登場人物が多い『或る夫婦のはつ恋』。
お互いに向いている方向がまだ異なっていて、すぐには繋がりそうにない関係がもどかしいですね。
これまでの辛かった過去を乗り越えて、幸せな夫婦になってほしいです…!
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